近況
日本の家
2017年10月25日
東京国立近代美術館へ『日本の家 1945年以降の建築と暮らし』展を観に行ってきました。
戦後の「日本の家」の系譜をたくさんの図面や模型で辿るという、大変充実した面白い展覧会でした。
通常の図面や模型だけではなく、実際に中に入って体験できる1分の1の原寸大模型や、現在その家に住まれている方の大変興味深いインタビュー動画などもあり、かなりの時間を費やして観てもまだ足りないくらいでした。
大都市の中心部をこうした小さな個人邸が占めているという状況は、他の欧米諸国ではあまり見られない日本特有のことなのだそうです。
また、大富豪の豪邸ばかりではなく、普通の人のための個人邸を、建築家が設計するという状況も日本特有のことなのだそうです。
そしてこうした状況は、戦後の住宅政策なども絡んで、賛否色々とあるようです。
ただ、良くも悪くもそのような状況にあるのであれば、折角なので、よくあるありきたりな家を買うばかりではなく、自分達らしい家を考えてみるのも面白いのではないかと思います。
そして、戦後の「日本の家」を13のテーマを切り口にして辿るこの展覧会は、そうした自由な家づくりのヒントになりそうな点がたくさんありましたので、是非多くの方が観てくれるといいなと思いました。
(と言っても、もうすぐ終わってしまうみたいですが...)