仲 摩 邦 彦 建 築 設 計 事 務 所 
  Nakama  Kunihiko  Architects 

中庭を共有して繋がる家


2021年03月22日

 

 
オーナー住宅も含めて合計10戸が入る共同住宅です。
鉄筋コンクリート造3階建てになっていますが、一番下の階は半分地下に埋まったようなカタチになっています。

全体は大きな中庭を取り巻くように配置されています。
10戸全てが異なる間取りになっていて、そのほとんどが2層分を使うメゾネット形式になっています。
そして全ての住戸は、階段などを共有することなく、自分だけの階段や玄関によって中庭から直接アプローチ出来る、いわゆる長屋形式になっています。

そしてまた、全ての住戸が屋根付きの大きなテラスを持っていて、そのテラスは、建物の外側と中庭側、その両方に向かって大きく開くようになっています。

全部で10戸の住宅がそれぞれ完全に独立したものでありながら、中庭を共有することで繋がって、なんとなく1つの家のようでもある...。
そんな感じの不思議な共同住宅を目指しました。

諸般の事情で、残念ながら実現には至りませんでしたが、ちょっと面白そうな計画でしたので、また別の機会に、より洗練させて実現したいと思います。