外気舎記念館
2022年08月19日
近くまで行ったので、
外気舎記念館を観てきました。
建設された昭和14年(1939年)当時は、まだ結核薬のない時代で、
「きれいな空気の中で、栄養を取りながら安静に療養生活をおくること」が、
一番の治療方法だったのだそうです。
この「外気舎」もそうした「外気療法」に使用された病棟だったのだそうで、
最盛期には、72棟の外気舎に満員で、およそ140名ほどが入舎していたとのことです。
窓から中を覗いてみると、木製のベッドが2台置かれていて、
「寝る長さ・立つ高さ・歩く幅によって寸法が決定している」という、
必要最小限の極小空間。
療養には空気の循環が一番とのことで、
窓の上には通気口が設けられているようですが、
さらに大きな窓の方も、冬の夜であっても開け放たれていた、とのことです。
おそろしくなる程の合理主義に貫かれた空間。
病気になるというのは大変なことだなあと思いました。